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zoom RSS 第62弾:(61弾続き)「英語本来の音をタイ人はどのように発音するのか?」

<<   作成日時 : 2012/04/10 23:49   >>

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第62弾:(前弾続き)「英語本来の音をタイ人はどのように発音するのか?」
(タイ人英語発音のオリジナルな癖:V音を考察する)
「タイ人は、そろそろ国際発音記号を学ぶ時期に来ている」

画像

上記写真は、2011年度私が指導した小学校2年生全6クラスの写真です。
タイ人の子供の様子、クラスの雰囲気が分かると思います。(2012年2月頃に撮影)
当ブログ中段に、タイ双子姉妹もうすぐ小4の写真をソンテウ(生徒送り迎えトラックの事)バックに掲載しています。

英語音V音に対するタイ人と日本人の対応の違いが、
我々日本人を混乱させる。
しかし、その相違のありかに
考えを巡らすと
面白いものが浮かび上がって来る。

<英語音V音に対するタイ人と日本人の対応の違い>
<まづ、英語のv音>
下唇部分を上歯の下部裏側に持って来る。
下唇を上歯と破擦しながら、
唇まえに押し出すと、
破擦音vi(ヴィー)音となる。

同じV音でも、
vaヴァ 及びviヴァィの調音は、上記viヴィー音とは異なる。
Va音は、
上歯との接点による下唇部分による弾き音と言ってもよい。
タイ人は、英語を学ぶまで英語v音の調音方法を知らない。
この点においては、日本人も同様である。

Va音を
タイ人は「ゥワ」と発音し、
日本人は、「バ」と発音するのである。

<タイ人>
タイ語には、
Vを表す「ヴ」のようなタイ文字が無いので、
タイ人は、
ヴァ音(va音)をワ音(wa音)で発音している。



英語Va音における
<タイ人のワ音拡大idea> VS <日本人のB音置き換えidea>
    
<タイ人のv音とワ音間の擬似性>
タイ人はワ音をv音に近づける拡大ideaを持つ。
英語のVa音やViヴァィ音を発音する時、
ワ音を使って、英語V音発音そのものに近づいた発音をする。
Va(ヴァ)→ゥワ / Vi(ヴィー)→ウィー / Vi(ヴァィ)ゥワイ/
Ve(ヴェ)→ゥエ / Vo(ヴォ)→ゥオ

英語のv音調音方法を知らないのではあるが、
ワ音をva音に近づけ発声する。
V音の存在を認知、意識しながら、
ワ音を拡大的にバリエーション化する方法で、
V音を調音するのである。

タイ人のv音(実際はワ音の拡大化音)は、
英語のv音に近づいてはいるが、
もちろん英語本来のv音ではない。

    <日本人のv音とワ音間の独立性>
日本人のワ音は、ワ音調音だけの使用であって、
英語V音は、B音で代用している。
v音とワ音の間には、v音とワ音の独立性が保たれている。

英語で vast(広大な)という意味の単語がある。
彼らタイ人は、ゥワーストと発音する。
それでは、
「ワースト(最悪)worstな、
困った事態じゃないんですか?」


<日本人>
タイ語にはBa音があるにも関わらず、
日本人のようにBa(バ)音で置き換える道は取らなかった。
VaとBaの明らかな違いに、
タイ人の耳は敏感であったのであろう。
更に深く考察すると、vanとbanの違いとなる。
banの音は、タイ語に豊富にある。
この為、音の異なるvanをbanに置き換える事は、
タイ人にとって全くおかしな事であった。
タイ人は、ba音で置き換える道は取らなかったのである。

日本人は、
両子音間(V音とB音)の違いがタイ人ほどには分からなかった
とも言えるし、
子音の区別化に頓着しなかった
とも言える。

V音は日本人の間で風化し、
「B音で表現しても、そんなに問題ではないジャン。」
という流れとなり、
Va音をBa音で置き換える方法が一般化して行った
ものと思われる。

タイ人と日本人のこの違いは、面白い。
この違いは、
タイ人の子音重視と日本人の母音重視の
違いから来ている事は明白である。
日本人にとってタイ語が難しいのは、
まさに子音多用言語であるからに他ならない。

<日本人がV音を発音表記すると・・・>   <多くの日本人の実際表記>
@Vientiane (ヴィ音)ヴィエンティアン  → ヴィエンチャン(ヴェンチャン)
AVietnam       ヴィエトナム   → ベトナム
BViolin   (ヴァイ音)ヴァイオリン  → バイオリン
CSeven Eleven(Ve音) セヴン・イレヴン→ セブンイレブン

<タイ人がV音を発音すると・・・>
@Vientiane
カタカナにはV音表記「ヴィ」があるが、
日本人はB音表記「ビ」で代替している傾向がある。
日本人にとっては、
Vientianeヴィエンチャンは、ビエンチャンでもいいのである。
タイ人の発音は、「ウィエンチャン」となる。

日本人同士の会話では、忠実に英語式の発音をする必要が無い。
その為、
ヴィエンチャンは「ベェンチャン」→「ベンチャン」のようにまで、
発音が変化していってしまう。
日本人との会話では、この「ベンチャン」を許容しなければ、
うるさい奴だと、嫌われてしまう。

しかし、
大使館や領事館でビザ申請書類に記入する際は、
ヴィエンチャンを思い出して、
英語の正しい綴りVの頭文字が、
浮かんで来なければならない。

AVietnam ヴィエトナム
日本人は、ヴィエトナム→ベトナム
タイ人はウィエット・ナームのように発音する。

タイ語で、Vietnamが通じにくい場合、
「ユゥーアン」というタイ語別称を使う奥の手がある。
しかし、当のベトナム系タイ人達の反応はかんばしくない。
日本人にとってのJapのような位置にあたる言葉であるのかも知れない。

B Violin」
殆どのタイ人がワァィオー・リィンのように言うが、
ヴァイと発音出来る人もいる事を、最近発見した。
おそらくタイ人本来のワ音とBa音を上手くミックスして、
英語音のvi音を上手く獲得しているものと思われる。
 
※バレンタイン・デーは、
   タイ語では「ワン・ワーレェンターイン」のように発音する。

CSeven Eleven(Ve音)
「Seven Elevenの(veの部分)をタイ語では、どう発音するのか?」
日本人はコンビニファンなので、
Seven Elevenの場所を尋ねる機会が多い事であろう。

正しい英語発音(下の歯を下唇の押し当ててのV発音)
Sevenセ ヴ ン
をしたが最後、
奇妙な口の形で発音する日本人を見た
タイ人には
混乱と当惑だけが印象され、全く通じません。
「マイルゥールゥアン。」(=「何言ってんのか、全く分からへん。」
と他の店員に話し掛ける言葉がアナタの耳に入って来ます。

いくら抵抗感があっても
「セェー・ウン・イレウン」
と発声しなければ通じない。

セウンではなく、セェー・ウンである。
青雲(せいうん)のような日本語フラットイントネーションではなく、
セェーと言い放ったあと、
僅かの間を置き、
喉奥から吐き出るウンの発音を誇張しなければ、
タイ人の耳には届かない。
ウンは響きサウンドで発音しなければならない。
日本人はこのワザを獲得しておく必要がある。

喉奥から吐き出され、響くようなウンの発声が
タイ人に近い形で出来れば、
相当レベルのタイ語に達している
ことを意味する。

V音をB音で代替表記している日本人。
一方、
V音表記が無い為、ウ表記をしているタイ人。
ウ段のウではなくて、
「ワ段のウ」である可能性が高い。

そう考えるとタイ人の方が、
Vの音そのものの捉え方に関しては、
日本人よりも正しさ度合いが高いのかも知れない。

日本人は子音言語に苦手である事は間違いないが、
決め付け過ぎる事は間違っている。
下歯を下唇に当ててvi発音する方法を知るだけで、
日本人も
見事なEnglishが発音出来るのである。
タイ人が、これが出来ない理由は一つも無い。

画像

上記写真は、タイにも当然いる双子のもうすぐ小4の生徒です。
おじに当たる人は、私の友達でもあります。

<追加つぶやきコメント>
<ムカつく 「マイルゥールゥアン。」 というタイ語>
こちらが苦労してタイ語を話している事に対する配慮など、
大方のタイ人にはありません。
仲間に同意を求めて、目の前の日本人買い物客を
ないがしろにする態度に、
わたくし日本人は、ムカついて来るのです。

私も日本人なので、日本人の感性を共通的に持っています。
タイ人の
「マイルゥールゥアン。」(=「何言ってんのか、全く分からへん。」に、
日本人なら誰もが不快の気持ちを持つものと思います。

9年間、日本にいたタイ人友人がいます。
彼は、日本人とタイ人の両方の文化及び価値観が分かります。
しかし、子供・青春時代をタイで育った純粋タイ人なので、
どんなに流暢に日本語が話せても、100%タイ人です。

全く面白い事を発見しました。
タイ人は、
相手タイ人から「マイルゥールゥアン。」と言われたからと言って、
「日本人のようには気にしない。」ということです。

タイ人である彼が言っているのですから、
マイペンライの寛容な態度の発露ではなく、
相手のタイ語を適当に聞き流している態度、
ただそれだけが、タイ人のcommunicative stance
の中に存在する事を、
我々日本人は、承知して置く必要がある、
その事を私は言いたいのです。

タイ語は、
「自らが言いたい言語」です。
勿論、相手が存在するために、
相手へのさまざまな配慮も日本語同様、数多くあります。
しかし、
タイ語は、
自己を中心とした「自己のつぶやき言語」即ち、昨今流行のtwitter 言語であると
考えておく必要があります。

そのつぶやき言語が、
「マイルゥールゥアン。」なのだと、
私は理解する事を、
友達タイ人の説明の中で、
しぶしぶ受け入れました。

なぜ渋々(シブシブ)かと言うと、
この自己のつぶやきレベルである
「マイルゥールゥアン。」の言葉を発する時に、
自己のつぶやきは、
同僚店員への同調を促し、煽るように為されるからです。

眼の前のお客さんをほったらかしにして、
同僚同士で煽り、笑い合う行為。
日本人なら誰もが、
失礼な態度と受け取り、
頭に来て、ムカツイテ来るはずです。

この仲間への同調と煽り行為は、
タイ人の日々の暮らしに於ける態度の大きな特徴です。
タイ人は、その場の雰囲気と落とし所の総体を
いち早くつかみ取ります。
この能力(瞬時の察知能力及び仲間かき集め能力)は、
日本人がシッカリと持てない、タイ人に勝てない能力の一つであると
私は思っています。
一人のタイ人ともめれば、
最悪、
多くのタイ人の集団に取り囲まれる事態にまで発展します。

タイ人は、このようなやり方を心得ています。
集団の総意がいったん出来上がれば、
これを破壊して、ご破算にする事は、
タイにおいては、最も難しい事です。
一度決まった事、一度総意となった事の蒸し返しは、
タイ人はしたがりません。
このようなタイ人の態度に
私は、何度となく直面し、巻き込まれ、
悔しい思いをして来ました。
この点のエピソードについては、
いつか書いてみたいと思っています。


日本人は、というより、
日本人だけが有する態度は、
他者への配慮、思いやりに基づく「礼儀の態度」です。
このような態度は、
世界のどこにも
存在しません。
この貴重な
「他を思い遣り、憚る態度」は、
人類の心の世界遺産第1位に相当します。

立派で価値ある人類の遺産なのに、
いまだに日本にしか存在しません。
なぜそうなのか?
と考えてみる事が、
我々日本人には必要であると思います。
勿論人類というヒトにとっても必要な事です。

「タイ人は、
なぜだか上手く説明出来ませんが、
人々の持つ感性が相当に日本人に近い。」
「だから、私はタイが好きで長く10年以上もこの地に住んでいます。
他のアジアの強国には、余りその事が感じられないんですよ。」
と言った日本人友人がいます。

耐えざる努力によってのみ獲得出来た
native並みのタイ語を駆使して、
日本人のヤマトは、
渋滞バンコクの中を
日々駆け回っています。

私は、彼の意見にうなずきました。
「なぜだか分からないが、
人々の持つ感性が相当に日本人に近い。」
私もそう感じていたからです。
      この答えのアリカを突き止める事は、
とても重要であると思いますが、
私にはとうてい突き止められそうもありません。

タイ在住ベテラン日本人諸氏と
日本在住ベテランタイ人諸氏との座談討論会などを実施して、
その答えのアリカの大方を是非突き止めて下さる事を
関連識者各位に対してお願い申し上げます。

そして、
長くタイに居住する
彼や私にも説明出来ない、
タイ人の感性と日本人の感性の似通ったところを
他の多くの在住日本人の同胞諸氏も
同様に感じ取られ、
タイ生活を続けておられるのだと
私は思っています。

<タイ人には発音記号導入が必要である>
タイ人が、
英語を
どのように
タイ語で表記するのか?
他方、
タイ語を
英語でどう書き表しているのか?

タイ人の身勝手な考え方だと、
一刀両断に切り捨てたいところだが、
それが出来ない。

彼らは、母語タイ語を足がかりにして
英語を学んでいるからである。
我々日本人が日本語をbaseとして、
英語を学ばざるを得ないように・・・

タイ人の英語力の成長を阻んでいるのが、
V音が無い事からタイ語ワ音で置き換えて
音説明をタイ語で表記している
英語辞書や教科書の存在である。

日本では、
英語音のカタカナ説明は、
もはや一部幼児対象の英語辞書にしか見られない。
発音記号の採用は、
カタカナ説明の及ばないところを
大きく穴埋めする効果を果たした。
日本人の英語発音の素晴らしさは、
正に発音記号の導入にあった。

タイにおいても、
発音記号の導入と学習を
本格的に実施する必要性がある。

あらゆる分野で、
日本のやり方を真似するのに、
なぜ発音記号教育が
今もって導入されないのか、
まったく不思議な事だと思っている・・・

アップロード2012年4月10日

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